先に正直に言っておきます。ChatGPT が生成した Excel 関数は、そのまま使うと壊れることがあります。
「え、AIが作った関数なのに間違ってるの?」と思うかもしれません。実際、ChatGPTのExcel関数生成は体感で8割は正解です。でも残りの2割で「VLOOKUP の引数の順番が逆」「日本語環境ではセミコロン区切りなのにカンマで出力」「存在しない関数名を堂々と提案」といったエラーが出ます。
だからといって「使えない」わけではありません。ChatGPT は Excel の関数やマクロを作る最速のツールです。 ただし「出力を鵜呑みにしない」「検算する」という一手間が必要です。
この記事では、コピペで使えるプロンプト7選に加えて、ChatGPT が Excel 関数で犯しやすいエラーの実例と対策を紹介します。「AIは便利だけど万能じゃない」を前提にした、実践的な活用ガイドです。
※ この記事は AI アシスタントを活用して執筆しています。プロンプトは2026年2月時点で ChatGPT(GPT-5.2)で動作確認済みです。
ChatGPT で Excel 関数を作る基本の流れ
3ステップで関数が完成
ステップ1: ChatGPT に「やりたいこと」を日本語で伝える
ステップ2: 出力された関数をコピーする
ステップ3: Excel のセルに貼り付ける
これだけです。関数名を覚える必要も、引数の順番を調べる必要もありません。
良い指示の出し方
ChatGPT に良い関数を出してもらうコツは、「データの場所」と「やりたいこと」を具体的に伝える ことです。
悪い例:
売上を計算する関数を教えて
良い例:
Excel で以下の処理をする関数を教えてください。
【シート名】売上データ
【データ構成】
- A列: 日付
- B列: 商品名
- C列: 単価
- D列: 数量
- E列: 売上金額(ここに関数を入れたい)
【やりたいこと】
E2セルに、C2(単価)× D2(数量)の計算結果を表示する関数を入れたい。
コピペで使えるプロンプト7選
プロンプト1: 条件付き合計(SUMIFS)
使う場面: 「営業部の売上だけ合計したい」「今月分だけ集計したい」
Excel で以下の条件に合うデータだけを合計する関数を教えてください。
【データの場所】
- A列: 部署名(営業部、経理部、開発部 など)
- B列: 売上金額
【条件】部署名が「営業部」のデータだけを合計
【結果を入れるセル】D2
プロンプト2: 別シートからデータを引っ張る(VLOOKUP / XLOOKUP)
使う場面: 「商品コードから商品名と単価を自動で表示したい」
Excel で別シートからデータを参照する関数を教えてください。
【現在のシート(入力シート)】
- A列: 商品コード(例: A001, B002)
- B列: 商品名(ここに自動表示したい)
- C列: 単価(ここに自動表示したい)
【参照先シート名】商品マスタ
- A列: 商品コード
- B列: 商品名
- C列: 単価
【やりたいこと】
入力シートのA2に商品コードを入れたら、商品マスタから該当する商品名と単価を自動表示する。
商品コードが見つからない場合は空欄にする。
※ 使用しているExcelのバージョンは Excel 2021 です。XLOOKUP が使えるか不明なので、使える場合と使えない場合の両方の関数を教えてください。
プロンプト3: 複数条件の IF 関数
使う場面: 「点数によってA/B/C/Dのランクを自動で振り分けたい」
Excel で以下の条件分岐をする関数を教えてください。
【データ】B列に点数(0〜100の数値)が入っている
【条件】
- 90以上 → 「A」
- 80以上90未満 → 「B」
- 70以上80未満 → 「C」
- 70未満 → 「D」
【結果を入れるセル】C2
※ IFS関数が使えない古いExcelにも対応できるよう、IF関数の入れ子でも書いてください。
プロンプト4: 日付の計算(営業日・期限管理)
使う場面: 「納品日から30営業日後の期限を計算したい」
Excel で営業日を計算する関数を教えてください。
【データ】A2セルに開始日(例: 2026/02/17)が入っている
【やりたいこと】
- B2セルに「A2 から 30営業日後の日付」を表示する
- 土日は除外する
- 祝日リストがE列(E2:E20)にある場合、祝日も除外する方法も教えてください
プロンプト5: 文字列の加工(氏名の分割・結合)
使う場面: 「フルネームを姓と名に分けたい」「バラバラのデータを1つのセルにまとめたい」
Excel で文字列を加工する関数を教えてください。
【パターン1: 分割】
A列に「山田 太郎」(姓と名の間にスペース)が入っている。
B列に姓(山田)、C列に名(太郎)を分けて表示したい。
【パターン2: 結合】
D列に都道府県(東京都)、E列に市区町村(渋谷区)、F列に番地(1-2-3)が入っている。
G列に「東京都渋谷区1-2-3」とスペースなしで結合したい。
プロンプト6: 重複チェック
使う場面: 「顧客リストに重複がないか確認したい」
Excel でデータの重複をチェックする方法を教えてください。
【データ】A列にメールアドレスが500件入っている
【やりたいこと】
1. B列に、そのメールアドレスが重複しているかどうかを表示する(重複なら「重複」、ユニークなら空欄)
2. 重複を色分けする条件付き書式の設定方法も教えてください
プロンプト7: ピボットテーブル風の集計(SUMPRODUCT)
使う場面: 「月別・カテゴリ別のクロス集計を関数でやりたい」
Excel でクロス集計をする関数を教えてください。
【データシート】
- A列: 月(1月, 2月, 3月...)
- B列: カテゴリ(食品, 飲料, 日用品)
- C列: 売上金額
【集計シート】
- 行: カテゴリ(A列に食品, 飲料, 日用品)
- 列: 月(B1に1月, C1に2月, D1に3月...)
- B2セルに「食品」かつ「1月」の売上合計を表示したい
※ SUMPRODUCT関数を使った方法を教えてください。
さらに便利 — VBA マクロも ChatGPT で自動生成
関数だけでなく、VBA マクロ(Excelの自動化プログラム)も ChatGPT で作れます。 プログラミング経験はまったく不要です。
マクロ生成プロンプトの例
Excel VBA で以下の処理を行うマクロを作成してください。
【処理内容】
1. 「売上データ」シートのA2からD列の最終行までのデータを取得
2. D列(売上金額)が10万円以上のデータだけを抽出
3. 抽出したデータを「高額売上」シートにコピーする(ヘッダー付き)
4. 処理完了後に「◯件抽出しました」とメッセージを表示
【注意】
- Excel 2016以降で動作すること
- 初心者でも理解できるようにコメントを付けること
- エラー処理を入れること
マクロの貼り付け方(30秒)
- Excel で
Alt + F11を押す(VBA エディタが開く) - 左側のプロジェクトウィンドウで「標準モジュール」を右クリック → 「挿入」→「標準モジュール」
- ChatGPT が出力したコードを貼り付ける
F5で実行
エラーが出たら
ChatGPT が出力したコードでエラーが出ることもあります。その場合は、エラーメッセージをそのまま ChatGPT に伝えてください。
先ほどのマクロを実行したら以下のエラーが出ました。修正してください。
エラーメッセージ: 「実行時エラー '9': インデックスが有効範囲にありません」
エラーが発生した行: Worksheets("高額売上").Range("A1")
ほとんどの場合、修正版のコードを出してくれます。
【実例】ChatGPT が Excel 関数で犯す「あるあるエラー」5選
「AIに任せれば安心」と思っていると痛い目に遭います。実際に遭遇しやすいエラーパターンを5つ紹介します。
エラー1: VLOOKUP の「検索方法」を省略する
ChatGPT が生成する VLOOKUP で最も多いミスです。
❌ AIの出力: =VLOOKUP(A2, 商品マスタ!A:C, 2)
✅ 正しくは: =VLOOKUP(A2, 商品マスタ!A:C, 2, FALSE)
最後の引数 FALSE(完全一致)を省略すると、Excel はデフォルトで「近似一致」を使います。これにより、存在しない商品コードでも「それっぽい」結果を返してしまうという危険なバグが発生します。数字のずれに気づかないまま報告書を提出するリスクがあります。
エラー2: 日本語環境の区切り文字問題
❌ AIの出力: =IF(A1>100, "合格", "不合格") ← カンマ区切り
✅ 日本語Excel: =IF(A1>100; "合格"; "不合格") ← セミコロン区切りの場合あり
ChatGPT は英語版 Excel を前提に回答することが多く、引数の区切りがカンマ(,)で出力されます。日本語版 Excel の一部環境(地域設定によってはセミコロン(;)が必要)ではそのまま貼り付けるとエラーになります。
対策: プロンプトに「日本語版Excel(区切り文字はカンマ)を使用しています」と明記してください。
エラー3: 存在しない関数を自信満々に提案する
❌ AIの出力: =CONCATENATEIF(A:A, "営業部", B:B)
この関数は存在しません。 ChatGPT が CONCATENATE と SUMIF を混ぜて「ありそうな関数名」を創作したものです。特に「条件付きで文字列を結合したい」のような、Excel に直接的な関数がない操作を依頼したときに起こります。
対策: 見慣れない関数名が出てきたら、Excelのヘルプまたは Microsoft の公式ドキュメントで存在を確認してください。
エラー4: XLOOKUP を古い Excel に提案する
❌ Excel 2016 なのに: =XLOOKUP(A2, 商品マスタ!A:A, 商品マスタ!B:B)
XLOOKUP は Excel 2021 / Microsoft 365 以降でしか使えません。ChatGPT は最新機能を優先的に提案する傾向があるため、古いバージョンでは動かない関数を出すことがあります。
対策: プロンプトにExcel のバージョンを必ず明記する。「Excel 2016 で使える関数で」と指定すれば、VLOOKUP で代替してくれます。
エラー5: マクロの「シート名」をハードコードする
❌ Worksheets("Sheet1").Range("A1") ← シート名がデフォルトのまま
ChatGPT が生成する VBA マクロは、シート名を「Sheet1」のようなデフォルト名で書くことが多いです。実際のシート名が「売上データ」だと、実行した瞬間に「インデックスが有効範囲にありません」エラーが出ます。
対策: プロンプトでシート名を明記するか、マクロ実行前にシート名を確認して修正する。
まとめ: AI × Excel の「信頼度レベル」
| 操作の複雑さ | AI の正解率(体感) | 検算の必要度 |
|---|---|---|
| 単純な四則演算 | 95%以上 | 低(ざっと確認) |
| VLOOKUP / IF | 85%程度 | 中(テストデータで確認) |
| 複数関数の入れ子 | 70%程度 | 高(必ず検算) |
| VBA マクロ | 60〜80% | 高(テスト実行必須) |
ルール: 関数が複雑になるほど、検算の重要度が上がる。 「AIが作ったから正しい」は危険な思い込みです。
注意点 — ChatGPT × Excel で気をつけること
注意点1: 出力をそのまま信用しない
上の「あるあるエラー5選」の通り、ChatGPT の出力は100%正確ではありません。特に数字が絡む業務(経費精算、売上集計、給与計算など)では、必ずテストデータで検算してください。
検算の手順: 結果がわかっているデータ(手計算で検算できるもの)を3〜5行分用意して、関数の出力と一致するか確認します。この一手間が、大きなミスを防ぎます。
注意点2: 機密データを入力しない
顧客名、売上金額、個人情報などの実データは ChatGPT に入力しないでください。プロンプトでは 「A列に商品名」「B列に金額」 のようにデータの構造だけを伝え、実データは入力しません。
注意点3: Excel のバージョンを伝える
Excel 2016 と Excel 365 では使える関数が異なります(XLOOKUP、FILTER、UNIQUE 等は新しいバージョン限定)。プロンプトに Excel のバージョンを明記 すると、互換性のある関数を出してくれます。
まとめ
- ChatGPT に「やりたいこと」を日本語で伝えるだけで、Excel の関数もマクロも自動生成 できる
- コツは「データの場所」と「やりたいこと」を具体的に書くこと
- VBA マクロも、コードをコピペするだけで使える。プログラミング知識は不要
- ただし 出力を鵜呑みにしない。 テストデータで必ず動作確認を
今日からできるアクション
次に Excel で「この関数どう書くんだっけ?」と思ったら、Google で検索する代わりに ChatGPT に聞いてみてください。上のプロンプト2(VLOOKUP)をコピペして、自分のデータに合わせて修正するだけで試せます。
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※ AI アシスタントを活用して執筆しています。プロンプトは2026年2月時点で ChatGPT で動作確認済みです。

